アレンジ講座実践編(現場を仮定した場合)

楽典・楽理

今回は、6人・5~6年生(上級科)の想定

1.エレクトーン譜からアンサンブル譜を起こす
  「キャラバンの到着」鷹野雅史編曲

〈手順〉
 1 エレクトーン譜を弾いてみて音色などをチェックする
   →この時シークェンスがどこで切れるか調べておくと後々練習時に便利
    ABC・MOCの使用
    レジストの繋がり、フィート、また音色№による奏法の違いを把握する

 2 音源を聴いておおよその楽器編成を書き抜く
   →ついでに各音群のパンも書き留めておくと音色作りの時が楽

 3 音源を聴きながら楽譜にマーカーで楽器毎の色分けをする
   →丁寧にするならここでスコアを起こす
    省略されたパートが聞こえた部分をチェックしておくと二度手間にならない

 4 アンサンブル編成を考え楽器を振り分ける
   →1台だけはリズムを出す事を考えて組み合わせを考慮する
    特に強弱に関わる部分でリハのトラブルを招き易いので

 5 省略されたアドリブを復活させる
   →アドリブの性質上原曲の1コーラス目のどの部分かを把握しておく
    コード毎の使用されるスケールを知っておくと、コピーが楽

 6 アンサンブル譜を書く
   →主要なパートから埋める
    Br.やStのパートをコピーする場合、ヴォイシングを知っていると楽.
    同じフレーズでも人数が許せば奏法が違う楽器は弾き手を分ける

 7 ABCで代用又は省略されているフレーズ・パートを復活させ楽譜を完成させる

 8 音色を作る
   →アンサンブルという特性上ソロの音をそのまま使わない方が良いことも多い
    同じパートを複数が弾くとき、同じ音色作りにしないこともあり得る

 9 増やした小節数だけリズムを打ち込みシーケンスに加える
   →今までのアドリブの中で同じ部分を代用する

著者
MAMI

音楽教室鍵盤科講師
弾けるための身体つくりの研究に没頭しています
時々演奏家 時々作曲家 時々料理人

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