オーケストラ・スコアの エレクトーンソロの編曲(子どものために)

楽典・楽理

第1章:聞きましょう

①CDをきいていちばんよく聞(き)こえるメロディにマーカーでしるしをつける
②いちばんひくい音(おと)・ベース(おもにコントラファゴット・バストロンボーン・コントラバスなどの楽譜(がくふ)にあることがおおい)にちがうマーカーでしるしをつける
③左手で弾(ひ)いたほうがいいとおもう伴奏(ばんそう)(おもにファゴット・トロンボーン・チェロ、ときどきホルン・ヴィオラなどの楽譜(がくふ)にあることがおおい)にまたちがうマーカーでしるしをつける
④メロディのほかに聞(き)こえる旋律(せんりつ)(オブリガート)があるときはこれにもちがうマーカーでしるしをつけておく
⑤伴奏(ばんそう)いがいの和音(わおん)(おもにメロディより下(した)できこえる、クラリネット・ホルン・セカンドヴァイオリンなど)をさらにちがうマーカーでしるしをつける

第2章:書きましょう
①さいしょに注意(ちゅうい)したいこと
・ピッコロは楽譜(がくふ)より1オクターブたかい音(おと)で鳴(な)ります
・コントラファゴット・バストロンボーン・コントラバスは1オクターブひくい音(おと)が鳴(な)ります
・クラリネットB♭・トランペットは長(ちょう)2度(ど)(半音(はんおん)で2つ)下(した)が鳴(な)ります
・クラリネットAは短(たん)3度(ど)(半音で3つ)下(した)が鳴(な)ります
・ホルンは完全(かんぜん)5度(ど)(半音で7つ)下(した)が鳴(な)ります
・バスクラリネットは1オクターブと長(ちょう)2度(ど)(半音(はんおん)で13こ)下(した)が鳴(な)ります
(そのままの音(おと)を楽譜(がくふ)にうつさないようにしましょう)
②「1・聞(き)きましょう」でさいしょにマーカーのしるしをつけたメロディを右手(みぎて)の楽譜(がくふ)に譜(ふ)尾(び)をつけずに書(か)きます
③つぎにベースを書(か)きます
・ときどきベースパートが和音(わおん)になっているときがありますが、そのときはひくいほうの音(おと)を書(か)きます
・しょうりゃくした音(おと)をちいさく書(か)いておくとレジストで出(だ)すことができるかもしれません(先生(せんせい)にそうだんしましょう)
④そのつぎは左手(ひだりて)の楽譜(がくふ)に伴奏(ばんそう)(和音や分散(アルペジオ)和音など)を書(か)きます
・このときできるだけ和音(わおん)を7度(ど)よりひろがったかたちにはしないようにしましょう(和音(わおん)をしっかり、はぎれよく弾(ひ)くためです)
⑤右手(みぎて)のメロディの下(した)にブロック奏(そう)ができそうなら「1・聞(き)きましょう」の⑤でしるしをつけた音(おと)を書(か)きたします
・このときできるだけ和音(わおん)を6度(ど)よりひろがったかたちにはしないようにしましょう(だいじなメロディをうつくしく弾(ひ)くためです)
⑥まだゆとりがあれば「1・聞(き)きましょう」の④でしるしをつけたオブリガートを書(か)きこみます
・このときメロディや伴奏(ばんそう)がきれいに弾(ひ)けなくなりそうなら書(か)くのはやめてください
⑦強弱(きょうじゃく)について
・オーケストラは楽器(がっき)によって演奏(えんそう)する人数(にんずう)がちがいますから、スコアに書(か)いてある強弱(きょうじゃく)をそのまま書(か)きうつしてはいけません(少ない人数(にんずう)の楽器(がっき)がフォルテと書(か)いてあってもおおきな音(おと)としては聞(き)こえないからです)
・かならずCDを聞(き)いて聞(き)こえた音量(おんりょう)をエレクトーンの楽譜(がくふ)には書(か)きこんでください
⑧書(か)いた楽譜(がくふ)には音色(おんしょく)も書(か)いておきましょう
・あとでレジストをつくるときにもやくにたちますし演奏の時のタッチをきめるのにたいへん重要(じゅうよう)だからです
・もちろんレジスト番号(ばんごう)も書(か)きましょうね
⑨それぞれのパートをほんばんで演(えん)奏(そう)するはやさで弾(ひ)いてみましょう
・書(か)いた楽譜(がくふ)がほんとうにCDのように演奏(えんそう)できるかたしかめるためです
⑩かくにんできましたか?さあ、それでは練習(れんしゅう)あるのみです!

著者
MAMI

音楽教室鍵盤科講師
弾けるための身体つくりの研究に没頭しています
時々演奏家 時々作曲家 時々料理人

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