初見力を鍛えるための普段から意識すべき練習方法

ヤマハグレード5~3級

初見――私も学生の頃は大嫌いでした。

転機は新講師の時です。当時中学生や高校生の生徒さん達がこぞって新譜を買ってきては、どんな曲か分からないと弾けない、と持ってきた本を、一冊全てレッスンで弾かされる、ということが数年続きました。

生徒さんの手前、オロオロするわけにもいかず、楽譜にかじりついて倍くらい遅いテンポで弾くということも出来ず、当時MDRをスタートさせて、えーいっ!!と弾いていた事が、苦手意識を克服させてくれたんだと思います。

カデンツを全調練習する、弾きながら少し先を読む癖を付ける、そういった具体的な特効薬のような勉強と平行して、まずはたくさん曲を弾くことが大切なんですよ。

市販の楽譜はABCとかを使って格好良く演奏できるようになっていますが、よく見ると右手はとても難しいアドリブなのに左手が全音符、なんて事があります。

ヘ音記号が苦手になってしまうのにはこの辺にも原因があるように思うのですよ。普段弾き慣れていないパターンが出ると萎縮する、これが初見の苦手な方の共通点のようです。

近年「エレクトーンスタイル」というどんな機種でも弾ける楽譜がたくさん出版されるようになりました。エレクトーンの機能に頼らない演奏のための楽譜。右手でメロディを弾いているときでも、複雑なバッキングを要求されたり、メロディをサポートするようにカウンターラインが配置されていたり。

是非このシリーズを手に取ってみてください。ページが少ないのに譜読みが進まない、と私の生徒さん達は言います。今まであんまり仕事をさせていなかった左手が大活躍するのですから、当たり前です。でもそこを逃げないで頑張れば、なんと!レパートリーが増え、即興も上手になれるというオマケが付いてきます。

一石三鳥でしょう?(笑)

是非頑張って下さいね!

著者
MAMI

音楽教室鍵盤科講師
弾けるための身体つくりの研究に没頭しています
時々演奏家 時々作曲家 時々料理人

なおこのサイトの記事は全文・部分・リライト含め転載、コピー&ペースト、印刷全て禁じます

グローバルメニューの「お願いと注意」をお読みください
https://music-learned.com/attention/

MAMIをフォローする
ヤマハグレード5~3級
MAMIをフォローする
鍵盤楽器を通して音楽を学ぶ

コメント

タイトルとURLをコピーしました